店舗リポート

カーコン店としてのプライドを維持。“仕上がり品質”を見てほしい。

郡山東店
所在地 福島県郡山市富久山町久保田字宮田1-1
オープン 2000年
スタッフ 4名

代表取締役 鈴木 孝 氏

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鈑金には「ありがとう」がある


福島県郡山市に立地するのは郡山東店。本業が整備業であった同店は2000年、新たなお客様との出会いを求めてカーコンに加盟しました。直営の「スーパーショップ郡山店」が近いと気になる部分があるのではとの疑問に、代表取締役の鈴木孝氏が笑顔で答えます。

「直営店はライバルではありません。むしろ、新しい技術を教えられたり、カーコンとしての品質を高める方法を学べる存在です」

言葉通り、頻繁に直営店に顔を出し、コミュニケーションを深めている様子です。

カーコンに加盟した経緯を次のように説明してくれました。

「納車の際、お客様は自分が依頼したキズヘコミがきれいになっているかを必ずチェックされます。そして、納得されれば、お客様から『ありがとう』の言葉をいただけるのです。車検整備とは違った醍醐味が、そこにあります」(鈴木代表)

その言葉がやりがいにつながり、「もっときれいに」と品質へのこだわりへと結びついているといいます。

カーコンの登場から14年。当時、20~30代だったお客様も齢を重ねています。

「その方々は整備はディーラーのメンテナンスパック、鈑金塗装はカーコンへと使い分けをしている様に感じます」と鈴木代表は分析しています。鈑金塗装でお越しになったお客様に信頼していただき、整備も同店に頼みたいと思わせるだけの魅力づくりを課題としています。

独立できるスタッフを育てたい


ピットを一望できるカウンターが品質への自信を感じさせる

「東日本大震災の際には、郡山に避難されてきた方も数多くいらっしゃいます。当然、先が分からないから不安だったのでしょう。『雑に塗っても構わないから安くしてほしい』というご要望もありました。しかし、それに安易に対応してしまうとカーコンブランドとしての品質に傷がついてしまいます」(鈴木代表)

当然、修理の内容は個別に異なりますが、鈴木代表の姿勢としてプロフェッショナルとしての仕事にこだわることを続けてきました。直営店の力を借りながら、塗料や材料を直営店と同じものに変え揃えたのもその現れです。

そして、人間力も大切。メカニックといえども、しっかり応対ができるスキルは必要と鈴木代表が語ります。

「お客様のクルマに対して、作業内容、オプションも含めて、本人が責任を持つという意識が大切です。他人事ではありません。メカニックとしてのプライドと気概を持ってご説明し、責任を持って作業に取り組んでほしい」(鈴木代表)

若かりし日に夢と希望を持って働いた自分と照らし合わせて、今の若いスタッフにも自主自立の精神を持ってほしいという鈴木代表。日常的な作業を通して、人材育成を図りたいという親心が見え隠れします。若手スタッフも「いつかは自分で店を経営したい」と目標を明確にし自分のスキルを磨く毎日を過ごしています。

お客様に喜んでいただくために全力投球


本部へ感想も寄せられるハガキをお客様の目の前に用意。

カーコンに加えて、2012年11月にはカーコン車検にも加盟した同店。その理由を鈴木代表が語ります。

「整備も、車検もできる店であることを強調したかったのです。この店舗はバイパスに面していますから、お客様に利用していただく上で、いい立地条件だと思います」

「お客様がご来店されて、いかに喜んでいただくか」を常に考えているという鈴木代表。お客様の送り出し時もクルマをバックで誘導して安全に帰途についていただくなど、気配りに余念はありません。

輸入車のディーラーに居た長男、鈴木孝行氏も同店に戻り、フロントとして全方位に目を配ります。その結果、プロとしての仕上がり、適切な色味などへのチェックも二重三重にすることができるようになりました。

お客様のご要望に応える「仕上がり品質」をより高め、より深い喜びをお客様に提供できる店舗に、また一歩近づいたようです。



広々として、整理整頓された店内

天井面をディスプレイスペースとして有効活用

商材をまとめ、お客様の関心を高める