店舗リポート

これからの時代にふさわしい、新しいスタイル。少数精鋭、すべてをほぼ二人でこなすハイレベルな加盟店。

カーコングランプリ2009店舗運営部門特別賞

カーコンビニ倶楽部 メカニック銚洋 東金店
所在地 千葉県東金市堀上250-5
オープン 2002年
スタッフ 2名(FA・TS兼任)

高山俊一 店長

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九十九里へ向かう県道に面した好立地。

千葉県中東部にあり、太平洋に面する九十九里浜までもそう遠くない東金市。首都圏まで50km圏内に位置し、南関東自動車道や千葉東金道路利用での車移動はもちろん、JR京葉線直接乗り入れの快速電車等でも都心に出られ、交通の便に比較的恵まれた街です。人口は6万人強。電車も親しまれているとはいっても、市民の日常の移動手段にはマイカーが欠かせません。

その東金市にあって地元の人々に愛されているのが、メカニック銚洋東金店。もともとは運送業を営む親本社のトラックの整備・点検・補修などを請け負うの主業務でした。その後、一般ドライバーからの受注も取りたいと考え、本社でカーコンビニ倶楽部をスタートさせ、翌年に2号店としてオープンしたのが東金店です。カーコンビニ倶楽部への加盟は、開店からまだ間もない時期で、看板が設置された途端にお客様が来店し、その知名度とブランド効果に驚かれました。

東金駅前や市街地と九十九里を結ぶ主要道路である片貝県道に面し、比較的交通量も多く、目につきやすい好立地。休日には海への行き帰りに車でちょっとした渋滞が発生し、運転中にお店を覚えてくださるドライバーも少なくありません。

心技体、3拍子揃ったサービスと店づくり。

東金店の立ち上げからずっとお店を引っ張ってきたのは、まだ30歳とお若い高山店長。終始ニコニコされ、やわらかい口調でお話しされる店長は、オープニングスタッフとして、大手カー用品チェーン店からヘッドハンティングされてきました。誠実な姿勢で、しかも押しつけがましくない感じで接客されると、女性や年配の方なども安心し、ここにお願いしようと気持ちになっても不思議はない、と素直に思えました。

「前は販売だったので、鈑金・塗装や点検・整備などはここに入ってから身につけました」とおっしゃる高山店長。接客だけでなく、すべてに高いレベルを求め、自分に厳しく、さらなる上をめざされています。「心技体、野球にたとえると走攻守のすべてを大事にしています」と話されました。お客様の立場にたったコミュニケーション、高い技術、そしてお店の見た目や清潔感、雰囲気など、あらゆる面で妥協を許さない姿勢が、カーコングランプリ2009店舗運営部門・特別賞の受賞につながったのでしょう。受賞後は、新規のお客様も増え、うれしい効果が現れています。

成功要因は、現状に満足せず、勉強と工夫を繰り返す姿勢。

同店の特徴のひとつは、少数精鋭で業務に取り組まれていること。高山店長と弟さんの二人で、ほぼすべてをこなしています。どちらかというと、高山店長はフロント業務がメイン、弟さんはメカニック業務が中心と、一応の割り振りはありますが、実際はおたがいがフロントとメカニックを兼任。
接客、鈑金・塗装、点検・整備、車販までを高い次元で行うことを高山店長は自分に課されています。あまりにも忙しいときは、本店に車を運んで手伝ってもらうこともありますが、9割方の業務は二人で担当。兄弟ならではの密なコミュニケーションが育まれ、お客様の車をお預かりする際にも、スケジュールをいちいち確認しなくても仕上がり時間をすぐにお答えできるといったメリットも生まれています。

常に笑顔で、スマイル接客を行う高山店長に接客の秘訣をお聞きすると、ホテルや飲食店を利用した際、気持ちのいい接客をされたらそれを気にとめ、髪を切りに行ったときも、「あ、ガラスがきれいに磨かれているなぁ」と感心するなど、今も日々勉強されています。

他にも、7周年祭では似顔絵描きのプロを招き、ご来店のお客様に無料で似顔絵を進呈して盛況を博しました。また、月2回、早朝に、お店の前の片貝県道をあまり通らない山側のエリアにチラシをポスティングするなど、現状に満足せず、さまざまな工夫を重ねています。「外から美しく見えるよう、花壇の水やりも欠かせません」という高山店長の細やかな気遣いが、すみずみまで反映されています。

取材:2009年8月21日