店舗リポート

カーコン工法マイスター認定ショップ
取得が従業員の意識を変えた!

カーコンビニ倶楽部 スーパーショップ倉敷真備店
所在地 岡山県倉敷市真備町川辺88-1
オープン 2010年9月
スタッフ 7名

スーパーショップ倉敷真備店の詳細はこちら

南里健太氏

1つ上のレベルを目指す姿勢を感じます

有限会社プロステージが運営する岡山県倉敷市のカーコンビニ倶楽部「スーパーショップ倉敷真備店」は、昨年7月にカーコンフロントマイスターを取得し、全国で10番目のカーコン工法マイスター認定ショップになりました。岡山県では初めてのことです。果たして、マイスター認定ショップの冠は、どんな効果をもたらしているのでしょうか。

「マイスター認定ショップになったことで、スタッフの意識も変わったように思います。1つ上のレベルを目指す姿勢を強く感じるようになりました」と、プロステージ社の南里マネジャー。
「もちろん、お客様にとっても、マイスター認定ショップの一つの看板があることで、お店のイメージ、印象が大きく変わります。実際、お客様がホームページをご覧になって、『マイスター認定ショップって付いているから、お願いしたいのだけれど……』という問い合わせが増えています。中には、ずいぶん遠方から来店してくださるお客様もいらっしゃって驚いています。また、新たにスタッフを募る際にも、人手不足でなかなか人材が入ってこない状況の中で、マイスター認定ショップの称号が他店との差別化のアピールポイントになると期待しています」
カーコンフロントマイスターを取得し、店長も兼任している南里マネジャーが続けます。
「やはり、スタッフの意識が変わったことが大きいですね。スタッフは、以前から仕事をしっかりやってくれていましたが、与えられた仕事を決められた期間までにこなすという姿勢から、決められた期間よりも少しでも早く仕上げて、どんどん前倒しできるようにしようという、より積極的な姿勢に変わってきましたね」

カーコン工法は、作業の時短はもちろん資材や資源の節約、コストの削減にも貢献しています。
カーコン工法は、作業の時短はもちろん資材や資源の節約、コストの削減にも貢献しています。

注台数が2倍近くに増えた

マイスターショップに認定後の効果は、受注の台数にも貢献しているようです。
「マイスター認定ショップになる前の受注は、月に100台程度でしたが、今は150~200台で、1.5倍から2倍に増えています。整備スタッフを1人増員しているので、その分、たくさん受けられる状態になったこともあります。それにしても、マイスター認定ショップの冠が明らかにホームページ上の集客に繋がっているので、影響力とその効果は大きいと思います。鈑金は、ある程度金額が張る作業になってくるので、その看板があることでお客様は安心感が得られますからね」(南里マネジャー)

マイスターショップ認定のパネルは、技術に優れた店舗の証。
フロントにパネルを飾り技術力をアピール。

習生たちにもカーコン工法1級を取らせたい

「スーパーショップ倉敷真備店」では、タイ人の技能実習生2名が自動車修理(塗装)の作業に携わっています。その実習生たちにもカーコン工法1級を取得させたいと南里マネジャーは話します。
「彼らは、3年間働いてくれて1度国に帰り、また戻って働いてくれているのですが、もう5年延長する資格をとってもらって、仕事を続けてもらいたいと思っています。本人たちも『ここで仕事をしたい』と言ってくれていますしね。もし、あと5年間延長できることになれば、彼らにもカーコン工法1級を取ってもらいたいと考えています。彼らにとってもプラスになりますし、資格者が増えることでチーム全体のスキルアップに繋がりますからね」
カーコン工法マイスター(1級)を取得した山元大樹さんが話を続けます。
「実習生たちにもカーコン工法を教えているので、彼らもずいぶん早く作業ができるようになっています。日本語のニュアンスが通じないこともありますが、目で見せて確認しながら教えられますからね。私の技術を実習生たちが受け継いでくれて、それを新しく入ってくる実習生の後輩たちに伝えていける、そんなサイクルができれば理想的だと思います」

山元大樹氏

ーコン工法は、時短はもちろん資源やコストの節約にもつながる

カーコン工法を極めることは、作業時間の短縮だけでなく、資源とコストの節約にもなると南里マネジャーは言います。
「カーコン工法で使っているパテにしてもサフェーサーにしても、従来使っていたものと比べて時間短縮はもちろんのこと、パテ粉などのゴミになるものが削減できています。従来は、パテを乾燥させてから整形のためにパテを研ぐので、その粉が工場内にいっぱい落ちてしまいます。それを掃除するのに時間を取られていました。カーコン工法のパテは固める前にある程度整形が可能なので、ほとんど削らなくても済む。時間の削減にもなりますし、資源やコストの節約にも繋がるのです」
従来のパテは、寒い時期は特に乾かすのに時間がかかっていたそうです。しかし、カーコン工法のパテならUV(紫外線)で1分もかからずに乾くため、大幅に時間の短縮ができるのです。
「しかも、パテを使う量も少なくて済むので、材料代も全然違ってくる。資源とコストの節約にもなるのです。材料費が高騰しているからといって修理代を上げれば、お客様は逃げてしまうかもしれません。カーコン工法で原価を下げ、従来通りの修理代を続けていくことが今の状況では重要だと思いますね」
「スーパーショップ倉敷真備店」には、倉敷駅により近い場所で店舗を構えている姉妹店の「倉敷沖店」があります。南里マネジャーは、その「倉敷沖店」を岡山県で2番目のカーコン工法マイスター認定ショップにしたいと語ります。
「倉敷沖店は、今は特定認証の取得に追われていますが、それが済めば、マイスター認定ショップの取得に取り組むつもりです。倉敷駅の近くの店舗なので転勤族の方達が多く、より集客に繋がる。互いに協力しあって相乗作用を生み出すことを期待しています」
「スーパーショップ倉敷真備店」の、さらなる飛躍が楽しみです。

受注台数が増加しても問題ない広大なピット。
月間の受注台数が1.5倍〜2倍に増え、広大なピットに多数の車が集まります。

取材:2023年2月16日