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店舗リポート

コンビニ跡地の立地特性を活かす。地域に愛される店舗の作り方。

A・SHOP 岸和田店
所在地 大阪府岸和田市下松町5042
オープン 2002年
スタッフ 4名

代表取締役 中道 秀幸 氏 フロントアドバイザー 喜種 保行 氏

A・SHOP 岸和田店の詳細はこちら

電話帳の上から一番目に掲載される店名に。


大阪府岸和田市。だんじり祭の地として全国に名を轟かせる街に「A・SHOP(アショップ)岸和田店」があります。一風変わった店名の由来を代表取締役である中道秀幸氏に尋ねました。

「当店は鈑金・塗装共に後発の店舗だったのです。多くのお客様は鈑金が必要な場合、店舗を選ぶ選択基準がないはず。だったら電話帳の鈑金・塗装カテゴリーに1番目に掲載される店名にしようと『アショップ』と名付けたのです」。

同店の立地条件は、第二阪和国道沿の交差点角地。近隣にはファミリーレストラン等も点在する恵まれた好立地です。その理由を答えてくれるのは、フロントアドバイザーであり、顧客からの信任も厚い、喜種(きだね)保行氏です。

「立地が良い秘密は、この店の前身がコンビニエンスストアだったからなのです。お客様が入りやすく、利便性の高い場所でカーコンビジネスを展開しています」。

駐車場付きの一等地。お客様が気軽に立ち寄ってくださる店舗として、同店では月60台平均の入庫台数があります。「店舗は狭いのですが、その分いつでも賑わっているイメージがお客様にはあるようです」と喜種フロントアドバイザー。口コミ波及の効果もあり、多くのリピーターを抱える人気店です。

コンビニ跡地を活用したモデル店舗として、他県から見学に訪れる加盟店も多いとか。近隣の方々に愛されて、今日も明るく稼働しています。

独自のプロモーションでお客様を囲い込む。


お客様の即断を誘発させる手作りポスター

「確かに車のマーケットは縮小していますが、鈑金・塗装ニーズは今後も衰えないと思う」と語るのは中道代表取締役。同店のお客様の中には若い人はもちろんのこと、60~70歳の女性ドライバーが結構いらっしゃるのだそうです。「若いときには大丈夫だったものが、年を重ねると共に感が鈍る部分があるようです」と続けます。

好立地を背景に、こうしたホットなお客様にアピールするために、同店のフロントには『即決&現金のお客様は工賃10% OFF』の手書きの張り紙が掲出されています。いらっしゃったお客様を逃がさない、同店ならではのプロモーションと言えるでしょう。

「このサービスはきっかけづくりです。私たちが気を配るのは、お客様に納車する際に、どうすればお客様の満足感を高められるかという視点です」と語る喜種フロントアドバイザー。

ディーラー勤務の経験もある喜種アドバイザーの発案で、納車をする際には、シートにビニールをかけ、足下にはマットを敷いた状態でお客様に修理のポイントを説明し、それらを取り払ってお車をお渡しする演出をしていると言います。「自分の車を大切に扱ってくれた」と多くのお客様は感じることでしょう。リピーターが多いのもうなずける、心憎いサービスです。

だんじり祭のつながりが、強力な地縁を創り出した。


岸和田だんじり祭(大阪府岸和田市公式ウェブサイト)
http://www.city.kishiwada.osaka.jp/site/danjiri/

約300年の歴史と伝統を誇る「岸和田だんじり祭」。五穀豊穣を祈願して始まったこの祭りは、地域を固く結びつける役割も同時に担ってきました。現在でも、本番の9月をピークに、月に1度の商工会の集いで地域の仲間が顔を合わせるそうです。実際、店内に掛けられているだんじり祭のカレンダーも、塗装のペンキを納品してくれる取引先のもの。距離の近さを感じさせます。

中道代表取締役のポリシーは「常に初心に返れ」。お客様に心の底から「ありがとうございます」と言える心が大切だと言います。「暗い顔をせず、いつも笑顔で」という姿勢も含めて、同店に多くの人々が集まる秘密がありそうです。

人が集まり、人をもてなす。コンビニ跡地の立地条件の良さも相まって、人が織りなす人間模様を感じさせます。人が主人公の同店は、これからも多くのお客様に支えられて、地域と共生する店舗として発展していくことでしょう。



コンビニ跡地の限られたスペースを最大限に活用

フロント越しに見えるピット。自信の表れだ

お客様との和やかな商談風景



修理道具にはキャスター付き。自在に移動できる


取材:2012年03月23日