千葉県船橋市は首都圏へのアクセスの利便性があり、かつ豊かな自然に恵まれたエリアとしても知られています。
その船橋市内にある畑に囲まれた立地でカーコン店を運営するのがシバヤマです。代表取締役の小林 照彦氏が店舗の立地について教えてくれました。
「ここは畑の真ん中にありますが、私たちのお客様はクルマで来店してくださる方がほとんど。むしろ、修理車両の搬入などに気を使うことのないメリットの方が格段に大きいのです」
照彦代表取締役は整備工場を始める前は市役所職員だったという変わり種です。
現在、同店が注目しているのがカーコンカーリース「もろコミ」です。
代替わりして次期社長となる良太専務取締役が続けます。
「私のイメージですが、『もろコミ』はセカンドカーとしてお求めになるお客様が多いですね。メインはご主人が中心。そして、セカンドカーは奥様がお買い物やお子さんの送り迎えなど、普段使いに選ばれている気がします」
3月末から始めた「もろコミ」は、とても好評で多くのお客様にご利用いただいています。普段使いのお客様には、税金や車検基本料込みの定額制で、自分はガソリンを給油すれば良いという割り切りが受けているようです。
同店では、「もろコミ」ご契約車のナンバープレート番号はお客様に決めてもらうことにしています。希望番号は、自分が好きな数字を選んだり、逆に好ましくない番号を外したりして、自分が好きなものをつくろうというものです。100%希望に応えられるものではありませんが、多くの方が希望する番号を獲得しています。
「中にはベイスターズが好きだからと“4580”(ヨコハマ)を選んだ方もいらっしゃいます。ニューファミリー層も多いので、『何番にする?』とわきあいあいと相談している方も多いですね」(良太専務取締役)
とかく価格だけがクローズアップされる「もろコミ」ですが、家族と相談して決めたナンバーを付けたクルマとして、マイカーライフを充実させる役目も果たしているようです。
店舗内はパブリックスペース。ファミリーのお客様が多いことに対応して良太専務取締役が改革を始めた
「もろコミ」のユーザー層を見てきた良太専務取締役はさっそく同店の改革に着手します。それは、“店内禁煙”です。
「若いご夫婦がお子様と一緒に訪れることが多いのです。先日は、お子様の手を引きながら、お腹に赤ちゃんがいるご婦人もいらっしゃいました」
こうしたお客様の様子を見ていた良太専務取締役は、早速、店内禁煙を進めました。
「店舗の応接スペースはパブリックスペースだと思います。近年、病院でも『敷地内禁煙』が当たり前になりましたし、昔ながらの鈑金屋さんイメージを薄くすることでお客様の安心感を高められます」
その様子を見ながら、「自分もやりたいことをやってきた。息子も自分なりの形で店を維持してくれれば」と話す照彦代表取締役。後継者が育っていることに確かな喜びを感じているようでした。
取材:2017年6月2日