店舗リポート

お客様と長くつきあいたいから、わがままに応える。整備工場激戦区で勝ち残る“カーコンスタイル”。

カーコンビニ倶楽部 南星自動車(有)
所在地 長崎県島原市白山町20-1
オープン 2002年
スタッフ 9名

代表取締役 南 裕久 氏 専務取締役 小柳 聖一 氏

南星自動車(有)の詳細はこちら

整備工場の激戦区で“カーコンスタイル”を貫く

お客様のクルマを移送するレッカー車両。クルマ社会において、安心感、信頼感の向上に貢献している
お客様のクルマを移送するレッカー車両。クルマ社会において、安心感、信頼感の向上に貢献している

長崎県島原市は、自動車整備工場の激戦区。エリア内にはディーラーをはじめ、家族経営の整備工場を含めると200~250店の整備工場があると言います。その実情を代表取締役の南 裕久氏が話します。

「整備工場が多くできたのは昭和50年代。当時、20代後半~30代前半の働き盛りの人々が立ち上げました。あれから40年が経ち、高齢化が進んでいます」

専務取締役の小柳 聖一氏が続けます。

「会合等で同年代の方とお目にかかることも多いのですが、そこも親と子の2人体制。お父様が引退されたら、1人でやらざるを得ないと話していました。地縁や血縁の強固なエリアですので、小さな工場でも仕事はそれなりにあります。お客様は、『クルマのことはお前に任せているのだから、責任を持ってやってくれ』というスタンスが恒常的になっているのです」

そのため、工場の多くは目の前の作業に追われ、店舗の独自性を追求することはできない状況です。「同業者からは、南星自動車さんはうらやましいと言われることは多々あります。スタッフにも『今、仕事があるのはカーコンのおかげだ』と繰り返し言い聞かせています。」(南代表取締役)

「あえて囲い込みはしない」独自アプローチ

もろコミのアプローチセットも充実。お客様のご要望に柔軟に応える
もろコミのアプローチセットも充実。お客様のご要望に柔軟に応える

同店は、カーコンのブランド力を活かして大々的に新規顧客アプローチをしているわけではありません。

同店では来ていただいたお客様に誠心誠意対応して喜んでいただき、再来店を促進する。あるいは、知り合いに口コミを通してご紹介していただくアプローチをしています。お客様とは一期一会であり、全力を出して期待に応えるようにすることが、再来店の決め手になると考え直したのです。接客品質と修理品質、短納期等を武器に差別化を図っています。

また、同店はお客様のわがままになるべく応えることにも力を入れています。

「現代はインターネット時代ですから、お客様はネットで価格を調べ、少しでも安く購入したいと考えます。たとえば、タイヤ。自分でネットで安く購入したタイヤの組み替え作業を嫌がる店舗もありますが、ウチでは喜んで対応し、次の来店に結びつけます」(小柳専務取締役)

こうしたアプローチが功を奏したのか、同店の顧客は右肩上がりで増加しています。市場が縮小傾向の時代に珍しい店舗と言えます。

「カーコンカーリース『もろコミ』のアプローチは始めたばかり。しかし、保守的な地域なので、お金を貯めて、一括で買いたいというお客様も数多くいます。ですので、私たちとしてはお客様の選択肢を増やすというアプローチで対応しています」(南代表取締役)

新工法が実現した定時退社

カーコン新工法を導入済み。修理時間は大きく短縮された
カーコン新工法を導入済み。修理時間は大きく短縮された

“カーコンスタイル”を追い求める同店は、早くからカーコン新工法を導入し、業務改善を進めました。その成果はめざましく、作業時間短縮、高品質な修理の実現に結実しています。小柳専務取締役が話します。

「福岡のセミナーに参加し、すぐにカーコン新工法のキットを購入しました。私はフロントですが、メカニックと一緒に参加し、その価値を強烈に感じたからです。その結果、効率化が実現されています」

南代表取締役が続けます。

「最近は修理工場からの依頼も多くなっています。自分たちでは手に余る修理を、素早く、高品位に修理してくれるので重宝されています。『えっ、もうできたの?』と嬉しそうに言っていただけるので今後も同業者からの修理依頼が増えそうです」

カーコン新工法は、同店において確実に根付き、効果を発揮しています。

「このほど新社員を採用しました。今後は、カーコン新工法をベースに教育していく予定です」(小柳専務取締役)

時代の流れに即したカーコン新工法。従来からの修理ができない高張力鋼板の修理にも対応できます。過去の手法に囚われ過ぎると修理できない車両も多くなってきている現在、同店の“カーコンスタイル”は新たな輝きを放ち始めています。


店舗裏手の広大な土地を新規に借り、利便性が大きく向上した
店舗裏手の広大な土地を新規に借り、利便性が大きく向上した
丸テーブルが象徴的な商談スペース。お客様が立ち寄りやすい場所にしたいという想いを実現している
丸テーブルが象徴的な商談スペース。お客様が立ち寄りやすい場所にしたいという想いを実現している





取材:2017年3月14日