冬場はスタッドレスタイヤの履き替え時期。取材日にも多くのクルマが持ち込まれていた。
「さっぽろ雪まつり」で有名な大通り公園からクルマで数分、クラーク博士の「ボーイズ、ビー・アンビシャス(少年よ、大志を抱け)」でお馴染みの北海道大学の近くにある(株)北大モータース。1週間前には10cm近くの積雪もあったとのことで、取材日(10月27日)には大勢のお客様がタイヤ交換のために訪れ、駐車場にはクルマがギッシリ詰まった状態でした。
同店が2002年にカーコンへ加盟した時のことを店長の山本朋宏氏が話してくれました。
「一番の驚きは、カーコンが自社技術を説明するのに際して、きちんとした数値を開示して根拠としていることでした」カーコン工法は、これからの「鈑金工法」だと感じたそうです。
カーコンへの加盟を機に、バラバラであった整備工場、鈑金塗装工場、中古車販売店を1カ所に集結し、現状店舗の基本形ができました。
若かりし日の山本店長は、ラリーチームに所属し、北海道シリーズに参戦していました。
「当時、三菱のギャランVR-4で戦っていました。北海道は林道も多く、ラリー会場は豊富です。転戦しながら、レースポイントを競っていましたね」北海道のモータースポーツを通して、雪道の走破性も、雪道の危険度も、クルマを愛することも培ってきたようです。
「店舗には『営業車を擦ってしまった。会社にバレないようにしたい』とお越しになるお客様も結構います。そんな話を聞くと、お客様の状況を察し、少々無理をしてでも対応してあげたくなります」
こうした小さな積み重ねの結果、口コミで「素早く修理をしたい場合は、あそこのカーコン店に持っていけ」という噂が広がったのだそうです。
「私はカーコンの魅力は『仕上がり』と『スピード感』にあると思っています。それを実践することで、お客様に喜んでいただけるのです」(山本店長)
モータースポーツで培った「スピード」と「技術力」は、現在は姿を変えて、お客様の手元に「1日でも早く」、「きれいな仕上がりで」という納車姿勢へと受け継がれています。その熱意は、同店を訪れるお客様にも、確実に伝わっている様子です。
札幌市内で開催された技術講習に参加した山本店長。飽くなき探究心がお客様の信頼感へと結実する
「淀んだら、ダメになる」。
山本店長は自戒の念を込めて、語ります。人は楽な方に転びがちです。自分が住みやすい世界から出たくないものです。そういう消極的な姿勢を恐れている様子です。ですから、時間をつくり、カーコンのフロント研修、メカニック研修には積極的に参加しています。その結果の1つとして現在気に入っているのが『カーコンクリヤー』です。
「私が目指している『仕上がり』と『スピード感』を実現する商材として気に入っています。硬化時間が短いので、その分磨きの工程にかけられる時間が増えました。つまり、美しい仕上がりへのこだわりを持つことができます。今では欠かせないものとなっています」(山本店長)
なるべく講習に参加し、新しい自分の可能性を切り開いている同氏。メカニック出身であるからこそ「積極的にフロント研修に参加したい」と考え、時間のある限り、出席してきました。
「自分とは関係ない」ではなく、まだまだ自分には不足している部分がある。それを身につけたいという向上心が感じられます。純粋にこうした気持ちで取り組むことにより、今後もさらに店舗運営に貢献し続けることでしょう。
取材:2016年10月27日