アメリカのジョン・F・ケネディ元大統領にこんな逸話があります。日本人記者団から、「あなたが最も尊敬する日本人は誰ですか?」という質問に、彼は即座に「上杉鷹山です」と答えたのだそうです。
「政治家は清廉潔白でなくてはならない」と、毎日、一汁一菜で過ごしつつ、質素倹約を徹底し、さまざまな藩財政改革を行った上杉鷹山の生き様にジョン・F・ケネディ氏も共感していたようです。
上杉鷹山が治めた藩である山形県米沢市。その中で、カマタオートシステムも地域のメンバーの1人として、今日も頑張っています。その様子を代表取締役の釜田敏幸氏が話します。
「私たちはご来店されたお客様へ、積極的にアピールする様な事はしません。まずは最後までお話を伺い、状況を確認させてもらった上で、ご要望に沿ったご提案をさせていただいております。」
釜田代表取締役は、根っからの米沢人。しっかりと地域に根を張り、お客様と真摯に向き合う事でリピーターを増やしています。
IQOS専用代車のご案内。お客様からの反応は上々だ
米沢は雪深い街です。その結果、毎年冬になると大破、中破の事故を起こしたクルマが修理のために運び込まれます。
「当店の代車は8台。それがフル稼働しています。1日で終わる簡単な修理だけではないので、代車はお客様と私たちをつなぐ生命線とも言えます」(釜田代表取締役)
この代車のうち1台を社長の発案で「IQOS(アイコス)専用代車」に設定し、お客様から好評をいただいているそうです。ヒートスティック型電子たばこ「IQOS(アイコス)」は、従来のたばこと比較して、ニオイも煙も気にならず、タールなどの有害物質の量は1/10という優れもの。火を使わないため、運転中に火種を落としてしまうという危険性もありません。アイコス専用代車を設けた理由を釜田代表取締役がこう語ります。
「最近はアイコスを吸うお客さんも増えました。健康のことを考えているのかもしれません。そのアイコスユーザーが喫煙車に乗ると『うわっ、たばこ臭い』と指摘してくるようになったのです」
同じ喫煙者として見るのではなく、喫煙車、禁煙車、そして「アイコス専用車」と第3の代車カテゴリーが求められ始めています。釜田代表取締役は、お客様のご要望に即座に対応し、新しいサービス提供を始めました。たばこを吸わない方には違いがわからないかもしれませんが、この対応がお客様の支持を受け、「アイコス専用代車」はフル稼働しています。釜田代表取締役も「アイコス専用代車があります」とPOPで訴求し、お客様にPRを続けています。
なじみのお客様とのコミュニケーションに笑顔が弾ける
釜田代表取締役は、最近のお客様の傾向をこう感じ取っています。
「当店にいらっしゃるお客様は、『金額以上に、クルマをきれいにしたい』というお客様が増えているように思います」(釜田代表取締役)
中にはヤフー・オークションで必要なパーツを購入し、納品場所として同店を指定してくるお客様もいるそうです。
「カーコンはスキルも高いと言う風に認識が変わってきたのかなと感じています。価格が安いだけではなく、お客様がご満足くださる品質に対して信頼が高まっていると考えています」(釜田代表取締役)
「安いからこれくらいでしょうがないか」という修理ではダメ。それでは次につながらないと語る釜田代表取締役。
「その仕事に対するお客様の満足感が、次の仕事につながる」と考え、日々の業務に邁進しています。
取材:2016年9月7日