動画UPのきっかけとなった店舗への誘導動画
人口約19万3千人。日立製作所や日立グループの企業城下町としても知られる茨城県日立市。
エース自動車は常磐道「日立南太田インター」から約3分。陸前浜街道からほんの少しだけ入った場所に所在します。
「ウチの店、少し分かりづらいでしょう?」と屈託のない笑顔で話してくれるのは専務取締役の斉藤智一氏です。動画サイトYouTubeに作品をUPしてお客様への情報発信を続けています。
「私は元々映像制作が好きだったわけではありません。しかし、店舗への道筋を電話でお伝えするのは骨が折れる作業でした。それならば、お客様にわかりやすいようにコースを動画でご案内しようと考えたのが映像制作を始めるきっかけです」
斉藤専務取締役はさっそくドライブレコーダーで自らがハンドルを握り、上下方向からのルートを撮影しました。それを編集し、コメントを付けることによって分かりやすいルートマップとしてHPに紹介しています。
これをきっかけにお客様に分かりやすくサービスを紹介しようと映像を制作。
お客様のメリットを訴求するカーリースの動画や車検整備の内容を紹介したものなど、言葉だけではなかなか伝えられない情報を動画で紹介しています。(YouTubeでは「エース自動車チャンネル」として紹介中)
「今やHPがあるのは当たり前。少し変わったコミュニケーションで、お客様との会話のネタにしてもらいたい」(斉藤専務取締役)
あくまでもコミュニケーションツールとして動画を活用しています。
YouTubeに開設している『エース自動車チャンネル』
斉藤専務取締役がSNSを始めたのは若いお客様、女性のお客様に自店を知ってもらいたいという狙いもありました。
「多くのお客様はHPをご覧になるでしょう。でも、あって当たり前の情報ですからアピールポイントにはなりづらい。SNSは店舗概要ではなく、ある特定のテーマをクローズアップしてピンポイントに訴求できます。それに興味を持つお客様には内容に納得していただき、当店へのご来店に結びつけられると思います」(斉藤専務取締役)
もちろん、成功ばかりではありません。お客様からの反応が薄いものもあると言います。
「僕はこれが面白いと思って動画をUPします。でも、反響がない時もあります。そういう時には『これはお客様には響かなかったのだな』と反省もします。発信した情報に対してお客様の生の反応が見られることもSNSのメリットと考えています」(斉藤専務取締役)
独自制作のパンフレット。モデルや車両はお客様にご協力いただいた
「もっと当店を理解して欲しい。そのためにも積極的に情報を発信していく必要がある」(斉藤専務取締役)
名刺に印刷された斉藤専務取締役のイラストをキャラクターとして認知を図っているのもその一環です。
店舗特製のパンフレットにも登場するキャラクターはいまや店のマスコット的な存在です。
「キャラクターを使い始めたのはここ2年くらい。印刷媒体+SNS+YouTubeなどで活用することで認知度は高まっていきます。これからも、いい意味でお客様を驚かせていきたいと考えています」(斉藤専務取締役)
動き始めた同店のコミュニケーション戦略。動画作品の増加とともに、お客様との笑顔の輪も広がっていきそうです。
取材:2016年4月20日