店舗リポート

エリア特性を生かしフルサービスでお客様に寄り添う。

カーコンビニ倶楽部 稲葉地店
所在地 愛知県名古屋市中村区稲葉地本通1-8
オープン 2015年
スタッフ 6名

所長 横井 繁範 氏

稲葉地店の詳細はこちら

ディーラーが少ない地域特性を生かす


愛知県名古屋市中村区。戦国時代の英傑、豊臣秀吉や加藤清正生誕の地として知られる土地です。中村区と西区に接する名古屋駅は、JRの新幹線及び在来線・名鉄・近鉄・地下鉄が乗り入れるターミナル駅として栄え、1日100万人を越える乗降客が往来します。

名古屋駅からクルマで約10分。都市の喧噪を離れ、落ち着いた住宅街に稲葉地店があります。所長の横井繁範氏が話します。

同店の周辺は住宅地が多く、図書館やスーパーなど、暮らしやすい環境が整っています。

名古屋と言えば、クルマ社会の象徴的なイメージがありますが、横井所長が実情を教えてくれました。

「確かに、名古屋の中心地に行けば1Kmごとに、1ディーラーがある状況です。でも、この辺はディーラーが少ないエリアなので、修理に関する相談窓口としてご利用いただきたいと思っています」(横井所長)

「給油しに来るのは地元の方々が多いので、そうしたお客様に何かあった際、相談しやすい店舗でありたいと思っています」

フルサービスは古くからのお客様のご愛顧に応えるため


同店のSSはフルサービス。給油にいらっしゃったお客様とスタッフとの会話が弾みます。

「創業してから40年以上経ちますが、お客様が当店に来てくださるのはフルサービスだからだと考えています。なじみのお客様は高齢の方も多い。ウチがセルフ式にしてしまえば、離れていくお客様も容易に想像できます」(横井所長)

フルサービスで、地域に密着したサービス提供をすることが同店の魅力として定着しているようです。

店舗の前の通りは一方通行路。給油を終えたお客様にはスタッフが道路の安全を確認して「オーライ、オーライ」と後方の安全を伝えます。これは一例ですが、小さなコミュニケーションの積み重ねがお客様の安心感につながっているようです。

お客様へ接する際に一番大切にしていることは「笑顔です」と答える。横井所長は「私はそれに加えて、きちんとした言葉遣いですね」と続けます。お客様とのつきあいが長い分、ついつい友達言葉のようになってしまうことがあるそうで、お客様とスタッフのけじめはきちんとつけなければと自らを律しています。

「お客様はお仕事等で来ていただいていることも多い。お金をいただいている以上、きちんと対応したい」

「親しさとけじめ」難しいテーマではありますが、自分なりのルールを持つことが大切なようです。

「手洗い洗車」だから細部まで目が届く


「手洗い洗車」専門店。小キズを見つけるきっかけになる

同店は洗車機を取り外し、「手洗い洗車・コーティングの店」を売りにしています。

「手洗い洗車をしていると、当然のことながら、おクルマの小キズやへこみを見つけることができますので、お客様に『ここにキズがありますね』と声を掛けるきっかけになります」

「私は見積をする際に、2種類の見積を用意するよう意識しています。部品を取り外しての修理は脱着料金をいただいていますが、理由をお伝えするとお客様は少々高くなっても、きちんと修理する方をお選びになりますね」(横井所長)

SSとしてのこれまでの信頼感に加えて、鈑金塗装サービスをラインナップに加えた同店。お客様との息の長いおつきあいは新たなサービスを加えて、拡大していきそうです。



きちんと整頓された店内。顧客への配慮が感じられる

手書きの黒板でスタッフのモチベーションを高める

取材:2015年5月15日