店舗リポート

違いは「接客品質」。地域に愛され、信頼される店舗のつくり方。

カーコングランプリ2009店舗運営部門最優秀賞

ミヤタニ
所在地 京都府城陽市久世南垣内39-1
オープン 2000年
スタッフ 10名

代表取締役 宮谷 青児 氏

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カーコン加盟の選択は正しかった


日本の「金銀紙」のおよそ80%を算出する京都府城陽市。古くから人との交流で文化を紡いできた影響でしょうか、ミヤタニ(宮谷自動車工業株式会社)は住民との交流を大切にし、地域に愛されるカーコン店として根付いています。代表取締役である宮谷青児氏が話します。

「私たちが存続させていただいているのは、地域のお客様があってこそ。そのお客様を大切にしていきたいと考えています」

カーコン加盟のキーマンとして当時のことを振り返ります。
「当時、カーコン加盟を決めた、私の意見に賛同してくれた、スタッフたちのおかげで、現在の15名体制のお店があるのです」(宮谷代表取締役)

カーコン加盟当時から折を見て開催していた、秋の感謝祭イベントも10回を超え、地域の人々も楽しみにしてくれるようになっています。

「当日は綿菓子、ポップコーン、焼きそば、うどんなど、ご来場者に気軽に楽しんでいただける屋台を用意しています。また、子供たちを対象にしたゲームコーナーも人気ですね」(宮谷代表取締役)

その日1日は店舗の敷地全体を使って住民との交流の場としているそうです。新車や用品関連の展示をしたり、またオイル交換を安く提供するなど、ビジネスのアピールの場としても活用しています。2014年の感謝祭には、2日間で230組のご来店をいただいています。

地域から愛されるための「接客」


駐車場エントランスから自社工場を見る。
さらに正面右手には駐車場スペースがあり、感謝祭はそこで開催

カーコンの創業期から加盟している同店はカーコンが提唱していた「工場からお店へ」というコンセプトの目撃者でもあります。

「店舗へ女性のお客様がご来店いただけるようにさまざまな努力をしてきました。感謝祭もそのひとつです。今は女性から枠を広げ、ファミリー層にいかにご来店いただけるかを考えています」(宮谷代表取締役)

その中で、多くのお客様とのより深い交流を求めて同店が力を注いでいるのは「接客」です。

「新人が入って来た際にも、あいさつ、言葉遣いについては口を酸っぱくして言っています。毎日、練習し、それから実践へと向かいます。人間としての基本ですから」(宮谷代表取締役)

「人と会話をする」ことの重要性は、これまで地域と共存してきた同店にとっては生命線です。

「スタッフには常に、お客様が何を考え、どうしたいのかを会話を通して感じ取ることが必要と言っています」(宮谷代表取締役)

お客様が思っていることをどう引き出すか、お客様のご要望をどう正しくとらえるかが大切なのです。同店は言葉に現れない、潜在的な顧客ニーズを把握することに全神経を集中させて、お客様との会話に臨んでいます。

スタッフのスキルアップが明日を拓く


広々としていて、整理整頓されている商談スペース

同店の社員教育は店舗内だけではありません。積極的に社員を社外の研修に参加させ、接客に磨きをかけています。

「だって、直接お客様とお話をして、仕事をするのは僕じゃないでしょう」(宮谷代表取締役)

接客する本人に、きちんとした基本を身につけさせ、新しい知識や工夫を学ばせ、個人のスキルアップを図ることが店舗全体の「接客品質」の向上に結びつくと宮谷代表取締役は考えています。

接客スキルの向上はビジネスに直結します。

「お客様の中には、スタッフを指名して来る方もいらっしゃいます。だから、僕はそういうお客様を各人がたくさん持ちなさいと指導しています」(宮谷代表取締役)

自らが決定したカーコンへの加盟。地域に愛される同店の根本は、たゆまぬ「接客品質」の向上にあるようです。

「カーコンブランドは加盟店みんながつくっていくもので、守るものです。そこを加盟店みんなで意識して、当店でもいい仕事をしていきたい」と語る宮谷代表取締役は、基本を大切にしながら、トータルサービスをベースにした地域への貢献に日々努力をしています。



クルマのオイル交換を訴求する展示

手作りPOPで自社の新車販売ランキングを掲出。お客様へ訴求

「あいさつ」はすべての基本。新入スタッフの訓練は毎朝行われる





取材:2014年11月20日