店舗リポート

カーコンの提案・戦略にフルに取り組む
「攻め」のビジネスが停滞に風穴を開ける

カーコンビニ倶楽部 スーパーショップ (株)K.N.S
所在地 茨城県小美玉市堅倉1345
オープン 2001年
スタッフ 6名

スーパーショップ (株)K.N.Sの詳細はこちら

木名瀬年男社長

底的に「攻め」のビジネスを展開

茨城県の真ん中に位置する小美玉市の国道6号線沿いに店舗を構えているカーコンビニ倶楽部「スーパーショップ(株)K.N.S」は、2001年にカーコンに加盟して今年で22年目になります。元々取り組んできたカーコン工法とカーコンカーリースに加えて、2020年7月にカーコン車検もオープン。同年にスーパーショップの称号を獲得しました。果たしてスーパーショップのブランドは、どれほどの効果を生み出しているのでしょうか。(株)K.N.Sの木名瀬年男社長にお話を伺いました。

「スーパーショップの称号を得て一番感じるのは、これまで茨城県の真ん中あたりのお客様しか問い合わせや来店がなかったのに、驚くほど遠くからもきていただけるようになったことですね。改めてスーパーショップの価値を感じています」
中には、県や街をまたいで2時間以上かけて来店される方もいるそうです。
さらにスーパーショップの称号に加えて、もっとインパクトを与えるため、スーパーショップになった翌年に店舗の中も外観もリニューアルしてイメージを一新。高級感溢れるお店になったことで女性のお客様の評判もいいそうです。
スーパーショップの称号を獲得したのは、木名瀬社長が「徹底的に攻めのビジネスを展開していこう」と決意したことがきっかけだったそうです。
「20年もカーコンに加盟して店をやっていると、自分たちの気持ちもマンネリになってきて、もういいかなと思った時期もありました。既存のお客様は、ある程度確保できたし、地域密着なのでお客様の出入りもあまりない。もう十分かな、と思ったわけです」
だが、悩んでいる中で、逆に、カーコンの看板を掲げているだけで、カーコンの力を利用し切れていないことに気づいたのだと話します。
「鈑金塗装は、どちらかといえば『待ち』の商売。業界自体が大変な時代を迎えるのが目に見えているのに、それではダメだと思い、『攻め』の商売をしようと考えるようになりました。車販を始めたのもその1つですが、店舗の中も外もリニューアルし、設備投資をして、守るよりもどんどん行けるところまで行こうと。みんなを引っ張っていくために私自身がまずやってみて、良いと判断したものはすぐに取り入れて行こうというスタンスでやっています。カーコンの打ち出している戦略にもすべて積極的に取り組み、フルに活用したいと考えています」

カーコンの提案・戦略をフルに利用する「攻め」のビジネスを展開。ポスターもさっそく新しいものに切り替えています。
カーコンの提案・戦略をフルに利用する「攻め」のビジネスを展開。ポスターもさっそく新しいものに切り替えています。
スーパーショップになり店舗の内外もハイセンスにリニューアル。お客様にインパクトを与えています。スーパーショップになり店舗の内外もハイセンスにリニューアル。お客様にインパクトを与えています。

長自らカーコン工法マイスター制度に取り組み利益率アップ

実は、長くカーコンの看板を掲げていながら、かつてはカーコン工法を使ったり、使わなかったりの状態だったと言います。
「鈑金職人は、クレームによって二度手間になるのが恐いので、新しい手法になかなか手をつけない。当店でも同じような状況でした。でも、カーコンの力をフルに活用しようと私自身がマイスター制度に参加し、カーコン工法に本気で取り組んだら、やっぱり圧倒的に早い。うちの鈑金スタッフにもやらせてみたところ、『早いですね!』と驚いて、感心していました。もちろんクレームも一切ありません。最近は、カーコン工法の機材をスタッフが我先に使うようになっています」
これまで1台しかなかったカーコン工法の機材も今は2台目を導入。鈑金の仕事がよりスピーディーになったことで、利益率も向上したと言います。ちなみに、木名瀬社長はマイスター2級を取得。マイスターショップ認定の方も目指しているそうです。

オシャレなフロントにタイムレスの買い取りのボードが目を引きます。
オシャレなフロントにタイムレスの買い取りのボードが目を引きます。

客様と長期にわたり付き合いが生まれるカーコンカーリースに力を入れたい

鈑金塗装も整備もできるのに車を販売しないのはもったいないと、6年ほど前に車販にも力を入れ始めると、今では車販の方の売り上げが大きくなっています。
「鈑金塗装と車検だけの時は、売り上げが1億円程度だったのが、車販を始めたら2.5倍ぐらいになりました。月に10台近く車を販売すれば、年間にすると120台前後になります。その中には、車を擦っちゃった、ぶつけられてしまったということもあるので、鈑金塗装の受注台数も自然と増えてくる。その点でも、車を販売して良かったと思いますね」
現在の車販の比率は、中古車が6割、新車3割、カーリース1割の比率ですが、新車とカーリースの比率をもっと上げていきたいと考えているそうです。
「特にカーコンカーリースは、間違いなくお客様と長期間のお付き合いが生まれますからね。相談に来られたお客様には、例えば、お子様が10〜12歳ぐらいなら、中古車ではなくてカーコンカーリースの9年リースも選択肢の一つですよと話します。中学、高校とこれからお金がかかる時期なので、カーコンカーリースで出費を低額に抑えつつ育て、19〜20歳になれば車の運転をするようになります。カーコンカーリースなら9年のリース期間が終わると車がもらえるので、車の免許を取ったお子さんに練習用としてあげることができるんですよ、というお話をすると、お客様の心に響いて、『なるほどね』となることが多いですね。新車が9年でダメになることはほぼないですし、軽自動車でも15年は乗れますからね」
昨年からタイムレスのブランド品買取ビジネスもスタートさせています。
「これも、カーコンの提案に全て取り組んで行こうということで始めました。大きくお金がかかるわけでもありませんし、話題性としても面白いと思います。既存のお客様は、『あれっ、新しいこと始めたの?』と必ず聞いてくれますし、その時に、もちろん車も買い取りますよ、と話が広がりますからね」
将来的には、車の買い取り事業の構想も抱いているそう。木名瀬社長の「攻めのビジネス」で、同店がどれだけ大きく成長するのか楽しみです。

社長自らカーコン工法マイスター制度に挑戦。本気でカーコン工法に取り組むと、「早さ」に吃驚。利益率もアップしたそうです。
社長自らカーコン工法マイスター制度に挑戦。本気でカーコン工法に取り組むと、「早さ」に吃驚。利益率もアップしたそうです。

取材:2022年12月5日